第17回-根本塾 「小児造影CTの概論と先天性心疾患の造影/撮影方法」
小児CTは、対象となる疾患の違いや被曝低減の徹底などから、最適な検査方法は成人とは異なる。更に、大学病院をはじめとする近隣施設との間で取り扱う疾患(例 臓器移植/腫瘍/心疾患など)に差異がある場合にも必要とする情報は変わってくる。当院では、CTで得られる情報と被曝リスクのバランスを取るために、検査前の診療科医師/放射線科医師/放射線技師の3者の情報共有/コミュニケーションは重要であると考えている。前半では、臓器移植や腫瘍の手術は行っていない当院の体幹部造影CTの撮影方法を紹介する。後半では、先天性心疾患に対する当院の心臓CT(胸部概観CTA)検査方法の紹介と、小児心臓血管外科医生涯育成プログラムで最も高難度の手術(Norwood手術/Arterial switch手術など)の手術計画時に必要とされる術前画像を得る工夫について述べる。
-
登壇者
福岡市立こども病院
放射線部
橋本 丈二 先生