群馬県立心臓血管センター
齋藤 和歩 先生
DECT & Split-Bolus Protocol を活用した PE+DVT
従来法(Standard Protocol)※1相注入
Axial①
Axial②
Coronal
新法(Split Bolus Protocol)
Axial①
Axial②
Coronal
注入条件とTEC
- 課題
- Standard Protocol(1相注入)では造影剤注入中に撮影が実施されるため、静脈(鎖骨下静脈や上大静脈)内の高濃度造影剤に起因するアーチファクトが発生し、肺動脈や肺実質の観察が困難であった。
- 改善
- 肺動脈の評価に必要な造影剤を先行注入し、肺動脈を撮影することでアーチファクトを抑制することができた。また肺動脈を撮影後、造影剤を追加で投与することで下肢静脈の評価に必要な造影効果を担保している。
- 撮影条件
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使用装置:Aquilion ONE PRISM edition
撮影時相:①肺動脈相 / ②下肢静脈相
管電圧:①135+80kV / ②80kV
管電流:①AEC(230~600mA)、SD:4、画像スライス厚:5mm / ②AEC(50~550mA)、SD:11、画像スライス厚:5mm
スライス厚:①Axial:2.0mm、Coronal:3.0mm / ②Axial:5.0mm、Coronal:3.0mm
ビーム幅:①80mm(0.5 mm × 160列) / ②40mm(0.5 mm × 80列)
PF:①0.806 / ②0.637
回転速度:①0.5秒 / ②0.75秒
タイミング補正:①BT(肺動脈本幹にて90HU到達確認)/ ②固定
Scan Delay:①4秒 / ②240秒
撮影範囲:①胸部(全肺野)/ ②下肢静脈(上腹部~足先)
撮影時間:①4秒 / ②22秒
撮影方向:①尾頭方向 / ②頭尾方向
呼吸相:①②吸気
再構成:①Spectral Body Standard 70keV / ②AiCE Body Sharp Standard
- Technical Point
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・1st phaseの造影剤を最小限にすることで、静脈からのアーチファクトを低減している。
・肺動脈相の撮影方向を尾頭方向にすることで、十分な生理食塩水の後押し効果が得られている。
・インターバルを0秒、2nd phaseに造影剤を纏めることで下肢静脈の造影効果への影響を最小限に調整している。
